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<“ポケットの中には♪”>
久しぶりにポケットブローチをつくりたい気分の春です。
ずいぶん前から時々登場するポケット。あるオーバースカートに 透け感があって立体的なポケットが付いているのが素敵だなぁ、と思ったのがきっかけでした。
最初につくったのはシンプルにシルクオーガンジーやナイロントリコットを様々に染めて。
その後も刺繍したり、編んだりしましたっけ。
ポケット自体、"何かを入れる" という機能がありますが、そこから離れてアクセサリー的要素もあると思うのです。 洋服についているボタンやジッパー、ベルト、襟など元々は機能のあったものが時として、或いは往々にしてディテールや飾りとなっていることも多いのです。
機能から解き放たれ一人歩きし始めたこれらパーツは、さり気ないアクセサリーとして歩み出します。
もしお花のブローチがキラキラてんこ盛りだったとしたら、普通は日常性を失うでしょう。付けるのには其れなりの覚悟と工夫が要ります。
でもポケットの形にどんなにデコラティブなディテールを加えたとしても、不思議と嫌味なくエレガントです。
この発想もあるコレクションから学びました。草原を駆ける少女のスリップドレスの様な服に金キラコテコテのポケット。なんて可愛いドレス!でももしポケットが独立していたならもっと使い易いはず。
そんな発想の延長線上に今回のポケットブローチはあります。
少し違う視点ですが…Diorのオートクチュールコレクションで フルレングスのスカートがズラッと並んだ年がありました。スカートには脇から内側に付くタイプのポケットがあり、ポケット自体はアクセサリーではありませんでしたが、モデルが皆ポケットに手を入れてランウェイを歩き、オートクチュールなのに不必要なポケットがスタイルとしてのアクセサリーを生み出している事に感動したものです。
アクセサリーはネックレスやリング等、決まったスタイルに捉われる必要はありません。
無くても生きられるものですが、ある意味生きるために不必要なものさえ楽しむのも人間です。
だからこそ自分の思うものを楽しんで身につけたいと思うのです。
ポケットの中には♪ 小さい頃よく振り付きで歌っていた懐かしい歌。
あれはビスケットが入っていましたね。
今なら何を入れるでしょう?
夢や 何かの想い、想い出、目には見えない素敵なものを入れてこっそり胸に。
自分でも気付かないうちに中身は出たり入ったり。きっと私の背中を押して励ましてくれると思っているのですが。
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