今回の「おとりよせ」ではフルーツトマトを、OTR(男の手料理)で退治する。スーパーマーケットの、お高い食材を扱うコーナーで見かけるフルーツトマトだが、品種的にはお安いトマトと同じだ。お安いトマトとフルーツトマトのちがいは糖度。普通のトマトと比べて、糖度が高いのがフルーツトマトの特徴だ。今回は「やなぎやファーム」が提供するフルーツトマト「でざあとトマト」で、トマトソーススパゲティをつくる。
「やなぎやファーム」から届いた「でざあとトマト」を、まずは生で味わう。4センチほどの大きさの「でざあとトマト」に前歯を立ててかぶりつく。お安いトマトでコレをやると、中から汁があふれ出して口元が濡れてしまうのだが、その気配はない。「でざあとトマト」は、実がギュギュッとつまっているので、汁が流れ出ないのだ。しかもトマト特有の青臭さがない。普段、トマトを食べても青臭さを意識したことはなかったが、「でざあとトマト」を食べることにより「いままで食べていたトマトは青臭かったんだ」と気がついてしまった。
そんな父の姿を見るトマト好きのマイサン(6歳)にも1つあげたところ、気に入ったご様子。「もっと食べたい!」との感想を頂いたが、これからつくるトマトソーススパゲティの材料だからと、部屋に戻ってもらった。すまんなマイサン。
▲真っ赤なトマトが1キロどんと家に届く。届いたトマトは実が詰まっているだけでなく、ほんのりとした甘さを感じられた。だから「でざあとトマト」なのだ。
トマトソーススパゲティのOTRを開始。まずはトマトの薄皮を取り除くところからはじめるが、包丁でチマチマむくなんて面倒の極み。ネットを見ると熱湯をつかったトマトの皮むきが紹介されていたので即採用。トマトの皮はフライパンで煮込んでもペースト状になりにくいので、食べた時に口の中で残りやすい。味が変わるわけではないので皮付きでトマトを煮込んでもいいが、子供に食べさせるなら、あらかじめ皮を取っておくのがベターだろう。トマト好きのマイサンでも、トマトの皮は苦手だ。
▲熱湯をつかったトマトの皮むきは簡単。まずはボールに入れたトマトに熱湯を注いで、30秒ほどつけておこう。
▲熱湯につかったトマトは、ヤケドに注意しながらザルなどに移し変えて冷水を浴びせる。包丁で少し切れ目を入れると、皮はペロリとむけてしまう。
筆者がトマトソースをつくる場合は、ニンニクとウインナーをいれるようにしている。ニンニクに拘りはないのだが、ウインナーは「シャウエッセン」の一択。「でざあとトマト」の美味しさが倍増することを、筆者は確信している。
▲ニンニクはみじん切りにしてから、オリーブオイルをひいたフライパンに投入。中火で狐色になるまで炒める。
▲「シャウエッセン」は輪切りしてから、ニンニクを炒めたフライパンへイン。表面がカリッとした感じになるまで炒めよう。よく火がとおったニンニクと「シャウエッセン」は、残ったオリーブオイルと一緒に別の皿へ退避しておく。
皮をむいたトマトは油をひいていないフライパンへいれて中火で煮込む。時間がたつと徐々にトマトの形が崩れるので、ペースト状になるまでヘラを使ってかき混ぜる。調味料の類は、味見をしながら少量の塩を加える程度でオーケー。筆者の場合はスパゲティを茹でるお湯に多めの塩をいれて、塩気を引き出している。
▲今回は大人2人と子供1人の2.5人前の分量で、13個の「でざあとトマト」を使用した。熱湯を使ってキレイにトマトの皮をむいたつもりだったが、写真で見ると少し残っているな。ハハハ…。
▲これくらいトマトが崩れるまで煮込む。水分が少なくなって、泡が出にくくなるまで煮込むのが目安だ。トマトソースがこげないように、ヘラで混ぜながら煮込む。
▲続いてニンニクと「シャウエッセン」を投入。この2つはすでに火が通っているので、ペースト状のトマトにあえる程度で大丈夫だ。
煮込みを終えればトマトソースは完成だ。好みに応じて、茹でたスパゲティをトマトソースがはいったフライパンへ投入して和えるも良し、スパゲティの上にトマトソースをのせるのも良し。筆者は後者のタイプで皿にトマトソーススパゲティを盛り付けた。
実食。
感想は「美味し!」。「でざあとトマト」が持っている味の濃さがソースになっても残っており、ワ
ンランク上の風味を醸し出している。生で食べた時の美味しさが、トマトソースになっても引き継がれているのだ。普段、筆者がトマトソーススパゲティをつくる時は、ホールトマトの缶詰を使うことが多いのだが、完成した品は酸味を常に感じていた。しかし今回つくったトマトソースには酸味がなく味がまろやか。その点も美味しさのポイントだ。
▲筆者は完成したトマトソーススパゲティに、バジルの葉をまぶしてから頂いた。美味しいのはもちろん、赤色と緑色の彩りが良いよね。
今回、取り寄せた「やなぎやファーム」の「でざあとトマト」は期間限定の一品で、2016年の場合は7月初旬から9月末の間だけ商品を出荷していた。オーダーすると今回紹介した「でざあとトマト」のほかに、直径7センチほどの「ゆめみるトマト」と赤橙黄とカラフルな「はにかむトマト」に加えて、緑色に輝く「かがやきメロン」が定期的に届く。筆者の場合は夏のボーナスが出た後、プチ贅沢を楽しむために当商品をオーダーしている。
2017年夏、筆者は再びオーダーするだろう。(前年同様のボーナスを頂けた場合に限ります)
▲これが「はにかむトマト」だ。大きさはプチトマトサイズだが、実がつまっており「でざあとトマト」と同レベルの濃い味を楽しめる。
■商品
全4回コース
15,200円(税込・送料込)
http://asobist2.samplej.net/tomato/
★編集部中:現在は予約受付終了です。次回の募集をお待ち下さい!
■ショップ名
やなぎやファーム
むらっこ ライター業は久しぶり。普段はいかに仕事の時間を減らして、ゲームをやったり映画を見たり、麻雀をやったりカラオケを歌ったり、気の合う仲間と酒を飲んだりしている。 Twitter:@murakko_shokki |