ヒンドゥー教の国であるインドだが、次に教徒の数が多いのはイスラム教である。
ドレスに合わせた
派手なアクセサリー毎週土曜日はなるべく自分の足で歩いて散策することにしているのだが、今回はデリー市内で特にイスラム色の濃いオールドデリーに行ってみた。
フマーユーン廟などの世界遺産をはじめ、デリーは見どころがいっぱい。観光客ならバスに乗って1日かけて回るのが効率的だが、5年も住む私たち夫婦にとっては、気の向くまま足でゆっくりマイペースで歩くのが気を使わないでいい。
これも世界遺産のひとつラール・キラー(赤い城)はムガール帝国の象徴とされている。インド・イスラム建築のもっとも美しい赤い城壁は圧巻で、必ず観光客が訪れる場所だ。
その門(ラーホール門)は、パキスタンまで続く長い道の始まりだったそうで、現在はショッピングアーケードになっている。
観光のあとに、東京にいる娘におみやげをと眺めていると、可愛い「夫婦人形」があった。モスクが多くあり、イスラムの雰囲気が濃いグジャラート州の代表的な人形だ。
インド・イスラム建築に心が躍る
こんな露店が立ち並ぶ目と目が離れててヒラメのような顔立ちの夫婦人形は、一回見たら忘れられない。私たちと娘の分を買った。1個が200円なり。
親子でお互い居住する国は違っても。おとぼけ人形を見ていたら元気が出そうだ。
娘へのおみやげと同じ人形をゲット最近、民族服を買ったはいいけれど、まさにインド映画に出てきそうな“ギラギラ、ビカビカ”であり、日本にある小ぶりなアクセサリーなど絶対インドでは受けない。パンジャビスーツの柄にあう派手で重そうなネックレスと太い腕輪を、2個買うのだからと腕輪300円、ネックレスも300円に値切るのに成功した。
たいてい相手が「いくらなら欲しい?」と聴いてくるから、かなり低い額を言ってみる。そして交渉が始まる。夫は値切る私の姿を日本でも見たことがないから、すいぶんインドに溶け込んだもんだ……と驚きを通り越して呆れていた。
こういう楽しさがあるから散策とともに露店通いがやめられないのである。