今年の冬、気象庁が火山の量が増加し噴火警戒レベルが2に上がってしまったために、浅間山の火口から2kmの範囲には立ち入らないように警告を出しました。とは言うものの、小浅間山の山頂までは、登山道に限って登山はOKだそうです。つまり小浅間山から浅間山の山頂間での入山が禁止されてしまいました。
長野県の軽井沢は避暑地として有名です。また風光明媚な鬼押し出しから見える浅間山もこれが活火山なのかと思うほど、とても穏やかな山という印象を持ちます。
私はやはり大自然が大好きだし、幼少の頃から森林浴も欠かさない習慣だったのですぐにでも大自然をめがけて旅に出ます。今思うと、いい時に浅間山を見に軽井沢へ行ったものです。特に狩猟犬である愛犬のイングリッシュ・コッカースパニエルは大の森林浴好きなワンちゃんです。雄大な景色よりも、浅間山山麓のドッグランを大はしゃぎで走り回るのが大好き。そんな生き生きしている姿を見ていると、連れて来てよかったと思います。北軽井沢は広大な敷地のドッグランがたくさんあるので愛犬家が多く利用しています。
新緑の5月に私たち夫婦と1匹はまだ警戒レベル2ではないときにゆっくり時間をかけて浅間山の南麓に位置する鬼押し出しを散策しました。そして鬼押し出し浅間園でゆっくり散歩を楽しんだものです。ここも、やはり過去に鬼押出溶岩流の跡なので興味深い浅間火山の博物館があります。
説明によると、「地質の面では、浅間火山山体の地下水が、地下構造により、離れた場所で湧出している泉として著名。また、小浅間山火山の噴出した白糸軽石層の模式地として知られる。浅間火山東麓のこの地域の地質は、現浅間火山の前身である黒斑山火山の山体が壊れ、流下した塚原岩屑なだれ堆積物(岩質は、凝灰角礫岩)の堆積面で、その後成長した現浅間火山(前掛山火山)の山体からの地下水が流れてきて湧き出しているといわれるとなっており、やはり浅間山に関連していた人口の滝だったのかと納得しました。中には規模が小さいという人もいますが本当に白い糸のような水です。
観光客が後を断つ事なく、写真撮影に忙しくしています。鬼押出し園には人っ子一人いなかったのに、さすがに白糸の滝ではハイキング姿の人がたくさんいます。ここでも愛犬インディが人気をさらって、なぜか一緒に撮ってくださいというリクエストが。
私の心の奥には1971年の大きなニュースになった「浅間山荘事件」がくすぶっていましたが、そんな過去の事件も吹き飛ばされるくらい雄大なる景色ですっかり心も体も癒された3人でした。