前置き抜きで行きますよう! ラウドパーク参戦記Vol.2です! (Vol.1はこちら)
ビッグロックステージでのRAGEの後は、同じメインアリーナの中、隣り合わせに設置されたアルティメイトステージでARMORED SAINTを観る。ライヴはきっちり14時40分にスタート。これだけ大きなフェスながら、タイムテーブルから大きな遅れもなく進行されているのには感心しきり。ARMOREDSAINTのライヴは、重々しくもメロディアスなサウンドが気持ち良い。ANTHRAXにも一時在籍していたシンガーのジョン・ブッシュはさすがの実力で、バンドのヘヴィな演奏も含め、ベテランの凄みを観た! 30分ほど観戦した後は、5分ほど歩いてキングダムステージへ移動。どのバンドも全部観たいけど、離れた場所にあるキングダムステージのライヴは時間が被っているんだよね……。
実は、直前まで同じ時間帯のEXODUSとでどっちを観ようかと迷っていたんだけど、より自分の好みに近い、キャッチーなハードロックのDANGER DANGERをチョイスした。しかし、ライヴがスタートした途端、あまりの音の軽さに一瞬後悔……。でも、RAGEやARMORED SAINTのような重い音のすぐ後だったせいもあるかな。ライヴが進むにつれて音の軽さは解消されたし、80年代のアリーナロックを髣髴とさせる、ポジティヴでスケールの大きな楽曲は本当に気持ちが良かった。テッド・ポーリーの堂々としたフロントマン振りも期待以上! 良いバンドだ!
そしてまたもステージを移動して、SHINEDOWNをチラ見。スーツを着てメタルをプレイするその姿はなかなか斬新で、演奏も良かったけど、2曲ほど聴いて再度キングダムステージへ。今回の個人的目玉のひとつ、QUEENSRŸCHEが登場するからね! 移動せずにそのまま待っていても良かったのかもしれないけど、出来るだけたくさんのバンドが観たかったし、これでいいのだ。しかし、この時点で時刻は17時。入場から6時間半ほど経って、さすがに足腰が辛くなってきた。各ステージの位置関係や、トイレの場所なんかは頭に入っていたので、移動距離は最短で済ませられていたと思うけど、ライヴを観ている間は基本立ちっぱなし。おじさんにはなかなかキツイなあ。しかし、ライヴの間は辛さも忘れる! いよいよQUEENSRŸCHEの登場……!
DANGER DANGER 『Naughty Naughty』
ノーリノーリ! DANGER DANGERといえばこれ、かな?
バンドの象徴的な存在だったシンガーのジェフ・テイトが脱退していたから、少々不安はあったけど、後任のトッド・ラ・トゥーレはジェフに負けず劣らずの実力派で、スタイルや声質もジェフに近く、違和感は全くなし。凄いわ。しかしステージ上にはなにか違和感が……と思っていたら、エディ・ジャクソン(B)がいない。打ち込みなのか録音したものなのか、ベースはちゃんと聴こえていてサウンド的にはさほど問題がないものの、MCでもその件には触れないし、終演後にバンドの公式サイトを見ても何も記載がなかった。どうしたんだろ? それでも、スコット・ロッケンフィールド(Dr)を筆頭に、バンドの演奏は恐ろしくタイトで重厚。「Dr. Davis Telephone Please……」という例のSEに続いて披露された『Eyes of Stranger』や、名曲『Silent Lucidity』、『Queen of Reich』には鳥肌が立った。フルサイズのライヴも観たいぞー!
QUEENSRŸCHE 『Guardian』
オープニングはこの曲でした。
このMVそのままのヴォーカルが生で聴けたんですよ!
QUEENSRŸCHEの余韻に浸りつつ、またも会場を移動してビッグロックステージへ向かう。CHILDREN OF BODOMを観ながら、アルティメイトステージでDOKKENの場所取りをする。CHILDREN OF BODOMは楽曲そのものの魅力や、アレキシ・ライホ(Vo,G)のスター性を認めてはいるけど、どうもアレキシのデス声ヴォーカルが好きになれず、敬遠しているバンドです。しかし、噂に違わずアレキシの存在感は凄い! ギターのテクニックも申し分なしでした。
19時ちょうど、DOKKENらしいスリリングなインストゥルメンタルの『Without Warning』が流れる中、怒号のような歓声に迎えられてDOKKENが登場! 本当にドン・ドッケン(Vo)、ジョージ・リンチ(G)、ジェフ・ピルソン(B)、ワイルド・ミック・ブラウン(Dr)の全盛期のメンバーが揃っている! そして始まったのは『Kiss of Death』! 以前と変わらないジョージの切れ味するどいギターに興奮……したのも束の間、ドンの歌が入った瞬間にガックリ。昔からメロディラインを変えて歌う人ではあったけど、これは変え過ぎでしょう。そして、高音が出ないなどのレベルではなく、歌が全く歌えていない。低い声でボソボソと喋るように声を出すだけ。ある程度覚悟はしていたものの、これほどとは思っていなかった。
DOKKEN 『In My Dreams』
本文ではドンのことを酷評したけど、昔はほんとに上手かったんです……。
画質はちょっと悪いけど、ドンだけではなく、
ジェフとミックのコーラスの上手さもよくわかると思います。
ただ、ジェフがユニゾンで歌うことも多くて、サビのパートなんかはさほど気にならない。ドンもサビは観客に任せたりするし。ドンがそこにいて、あの声が聴こえるだけでいい、と思うようにした。ジェフが全部歌えばいいのに、とも思ったけど。『The Hunter』や『Into the Fire』、『Breaking Chains』、『It’s Not Love』といった思い出深い往年の名曲がプレイされ、クラシックラインナップ時代の楽曲の素晴らしさを再確認したし、『In My Dreams』や『Tooth and Nail』には涙が出そうになった。それだけにドンの歌は残念だったけど、やはりあの4人が揃っていることには興奮したし、よくぞ集まってくれた! と思う。ただ、次はないだろうな……。
複雑な気持ちになりながらも、やっぱり興奮もしたDOKKENのライヴが終わったのは、タイムテーブル通りの20時10分。次は大トリSCORPIONSだ!
(次回、Vol.3は10月20日木曜日に掲載予定です)
※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/