【魅惑的な世界の山々】個性がひかるカザフスタン


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将来、長男の嫁となる人の親戚が大晦日から新年にかけてカザフスタンに集合となっては、おちおちしていられません。旅好き、好奇心旺盛な私は取るものもとりあえず、息子と共に氷点下20度のカザフスタンのアルマティへ。自分の中でこれだけカザフスタンがモダンなところとは思っていませんでしたから、高層ビルが多いことやら、コクチュベのテレビ塔(海抜1000メートル、高さ327メートル)にも感心してしまいました。お世話になっている家から約40分ほど車で走ると、スキーのリゾート地で あるメデウへ到着します。
目指すはまずアルマティ全景が見えるので有名なコクトベヒルズです。テレビ塔行きのケーブルカーに乗ると、たった5分ほどで頂上まで行ってしまいました。なんとなくもっと乗っていたい乗客は物足りない顔をしていました。ケーブルカーからの眺めはさすがに圧倒されてしまいます。天山山脈が凛とした姿で目の前に見えた時は、中国やキルギスタンに位置する大自然の国境線など関係ない美しさに胸がいっぱいになります。しょっぱなから近い将来結婚して行ってしまうのであろう息子を案じては少々センチメンタルジャーニーになっていたこととも手伝ってか、涙が出そうになりました。

下を見ると、アルマティ郊外のメデウではスキーや、スノーボートを楽しむ人々もいたりして、各々ウィンタースポーツを満喫しています。興味深いのは、あえてスキー場なのに山に囲まれてアイススケートをしている人たちがいたことです。そういえば、ウィーンでもドナウ川が凍るとそこが急遽アイススケートリンクのなったものでした。やはりスケートはどこでも人気なのでしょう。上から見ていて私たちも滑って見たくなりました。お嫁さんのお兄さんが全て任せてくれ!とばかりに張り切って靴も借りてくれました。何しろロシア語がわからないので頼るのはドイツ語が完璧な将来のお嫁さんです。このスケートリンクは高速のスケートリンクでちょっとした名物なのです。そのせいか人も多くて優雅に滑ることはできません。お兄さんも怖がってへっぴり腰。カザフスタン流の冬のレクリエーションを観察できたいい日でした。


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