【魅惑的な世界の山々】標高だけで「山」を判断してはなりませぬ!?  

toku170425_01.jpg札幌市内から定山渓温泉へ向かう途中、山並みがきれいだな?と思い始めたら、右手にご注目ください。そびえ立つ岩峰がひときわ目を引く山が見えてきます。その名は、北海道百名山「八剣山」。

麓には果樹園、ワイナリー、パークゴルフ場や乗馬クラブがあり、レジャーを楽しむために訪れる人も多いのですが、平日、週末問わず、登山者が多いことこそ、この山の魅力のほどがうかがえます。

南、西、中央の3つの登山口がありますが、八剣山果樹園の中を通って行く中央登山口からの登山が「八剣山」の醍醐味をいちばん体験できるかと思います。

…といいますのも、春の新緑、秋の紅葉と、森林浴効果がばっちり!な、エゾイタヤ、シナノキ、カツラなど落葉広葉樹の森を気持ちよく登っていく先に現れる岩場。道が細くなり、片側は岩の壁、もう一方は急斜面という、高所恐怖症さん…でなくても、思わず冷や汗が出そうな登山道へと見事に変貌をとげます。

標高498mという低山で「気軽に登山が楽しもう」と訪れた登山者は、予想外のスリルにびっくり!なのです。

しかし、このスリルをたっぷーり味わった後の山頂は、低山とは思えぬ、素晴らしい絶景が大パノラマで目の前に広がります。決して後悔はさせない「魅惑の山」として納得する瞬間です。

冒頭の定山渓温泉も確かに近いのですが、八剣山の「ご近所」には、日帰り温泉として札幌っ子に人気のスポット「小金湯温泉」もあります。登山の心地よい疲れをいやしたい日本人には、温泉は最適♪

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