メジャーリーグの開幕戦が日本で行なわれる!
いざ東京ドームへしかしチケットはたちまちソールドアウト。それなら開幕戦の前に行なわれる日米プレシーズンマッチもレアで面白そうなので、気を取りなおしてシアトルマリナーズ対われらが阪神タイガース戦のチケットを買いました! しかもイチローがバッチリ見える1塁外野線のシートをしっかり確保し、ウキウキ気分で東京へ。
阪神戦の必須アイテムであるジェット風船を買うべく、タイガースグッズのブースをのぞいても風船はなし。まさか……と思いつつ売り子のお兄さんに尋ねてみると、東京ドームではジェット風船の応援は禁止なのですと。そんな悶々とした気分で球場に入るとマリナーズの練習中で風船のことなど吹っ飛び、イチローめがけてライト方向へ私の視線がレーザービーム!
観客席はほぼ満員、1塁側を見渡すと関東在住のアメリカ人を総動員したかのよう。私の席のすぐ前の列もアメリカ人風の観客がズラリ。阪神からはトラッキー、マリナーズからはマリナー・ムースも来てくれています。アメリカ人の女の子がアメリカ国歌を独唱し、その後続けて君が代もパワフルに歌い上げて試合が始まりました! しかし、少し私の頭に混乱が……。阪神ベンチはいつもはビジターとなる3塁側なのですが、後攻のホームチームでユニフォームは白地の縦縞。まあ、細かいことはよしとしましょう。
マリナーズの練習中はライトに注目
いよいよプレイボール3塁外野席からはいつもの阪神タイガース応援団の応援ソングが聴こえ、私が座る1塁側はマリナーズ側故にマリナーズのユニフォームを着たファンも目に入ります。神戸の自宅から持ってきたカンフーバットを遠慮がちに叩いていると、隣のクールそうなお兄さんも阪神の応援バットをソロソロと出してきました。アニキこと、金本がホームランを打てば隣のお兄さんとハイタッチ! まるで甲子園のアルプス三塁席のようになってきました。
イチローがバッターボックスに立つと、毎回まばゆいばかりのフラッシュの嵐。しかしながらタイガースの大応援と比べるとマリナーズの攻撃の時の静かさは、何気に気の毒なほど。それでも川崎宗則が途中出場してヒットを打てばみんなで喜んで、メジャーでの活躍の期待が高まります。
もっともフラッシュが光る瞬間ジェット風船禁止の7回では何もないままマリナーズの攻撃が始まり、その裏の阪神の攻撃の前で阪神ファンの歌う『六甲おろし』が東京ドームに響きました。それを聴いてマリナーズ側が焦ったのか、8回の表の攻撃の前にようやく、『Take Me out to the Ball Game』が流れてきたというイレギュラーな展開もありました。
試合はご存知の通り、阪神タイガースが5対1で完勝! 日米それぞれの野球シーズンが楽しみになったゲームでした。